朝、処方箋を握りしめて、薬局へ行った。
そのお店の中で大きくて黄色い蜂が元気よく飛んでいたのだ。
まずは声を失ってね
蜂が…と一言を口から出すので精一杯で後ろずさり
体がカチカチに固まって動けなかったね。
ところが、同じく薬局で座って待っていたご年配の男性が、こともなげに「よっこいしょ」と立ち上がって、置き傘を手に蜂に挑みだしたのだ。
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どうすんだよ、それで?
と思っていると、天井に止った蜂に傘の先をグイグイ押し付けて、ダメージを蓄積させる作戦らしい。
暫くするとヘロヘロと床付近に漂ったところを、ご年配の方が傘でとどめ。
ティッシュペーパーに包まれて、除去されていく蜂。
私の弱さと、その方の強さのコントラストで眩暈を感じたね。
お礼を述べても、「え、あれしきのことで?」みたいなキョトンとされた表情が、強すぎて眩しかった。
どうやったら、あんなに強くなれるんだろう?
この世の不思議がまた一つ増えて、自分の不甲斐なさに嘆きつつ帰路についたのであった…。
