弟の顔を忘れる

雑念

何年も会っていないとかではないけど、数か月会わないでいると弟の顔を忘れてしまいました。

夜道を散歩していたら、向かいから馴れ馴れしい口調で話し掛けてきて
「うわ、なんやこのオッサン、怖っ!」
と思った。多分顔に出てた。

弟「ちょっと、大丈夫?オレやけど

距離にして1mくらいになって、やっと気づいた。
自分の弟だと。

いやはやお恥ずかしい。

夜道だから、暗かったから。と弟はスルーしていたみたいですが、その後明るい道で会ってもなかなか私が気付かず怪訝な感じだったから大層ガッカリしたそうな。
薄情な姉ですまないが、私は道を歩いているときの目線は下。
可愛いワンコやニャンコに会えないものか、と思っていて、人間はぶつからないように歩くくらいの意識しかない。そこに母も弟も他人も関係ない。

弟が猫だったら気付いたか、と言うとそうでもない。
近所に住まう、アイドル野良猫の男の子。彼とはかれこれ2年くらい仲良くさせてもらっているのだが、ここ最近ものすごく痩せた。
周囲に住む人は病気じゃないかと、ザワついていたらしいが、私は全く気付かなかった。
母に「あのニャンコ、すっごく痩せて可哀想だよね」と言われて、シゲシゲと見つめて
「あ、本当だ」
と気付く体たらく。
それまでは丸々とした恵まれた体のニャンコだったのに、ゲッソリやつれているのに気付かず話し掛けていました。我ながら怖い。

暫くして、何故痩せ細ったのかの原因の一端が分かり、地域の人たちが求められたら少しずつオヤツを分け与えるようになったらしい。
彼は少しずつ痩せこけた身体から普通の体型に戻ろうとしている。
痩せた原因はそれまでオヤツをたくさんあげていた人が、上司から止められてあげられなくなったかららしい