物議の嵐を呼んだOL

雑念

ドラマ「おっさんずラブ」2周した。
副音声を含めたら3周している箇所もあるけども。

終始、紐が切れた凧のようにふわふわと風任せに漂い、難破船の様に荒波にあらがわないまま流される、主人公はるたん。
最終話の終盤までそんな有様だったから、イライラを通り越して、部長が可哀想になってきていた。

5chの書き込み曰く
「ヒトとして見るから大変なのだ。おバカなワンコだと思えば可愛いもんよ(意訳)」
まぁそうなのかもしれないけど、はるたんはやっぱりどう見てもヒトだしねぇ

「(おそらく)母子家庭なはるたんは、部長の父性&母性を甘受した(意訳)」
な解釈もあったりして、色んな人の意見を見ると、自分の了見の狭さに気付かされます。

結局のところ、気付いたら2話の辺りで牧に肩入れし過ぎて、久し振りに胸が張り裂けそうな気持を味わえました。
見終わって思うのだけど、牧って言うほどドS??
私の認識しているドSキャラは銀魂の沖田くんレベルなので、全然違う!とキャラ紹介を見て思う。
むしろ寛大だし、臆病だし、我慢強いし、追い詰められてても耐えるイメージがあって、むしろ真逆の印象ですらあるんですが。

各話感想は長いから、続きに収納します。
箇条書きの書きなぐりですけど。

第1話
合コンシーンではるたんが神様に運命の相手を求めていると心の中で呟いていますが、向かいに座る女の子達側じゃなくて、隣の席に座っている牧が(おそらく)運命の相手だった!
と最終回を見た後に感じた感想です。
夜の会社内での部長とのやり取りがホラーテイストかつターミネータテイストで、面白いより怖いが上回ったのが、私が部長に肩入れしづらくさせた原因かもしれないです。
部長とはるたんだと、地位的・年齢的にパワーバランスが悪すぎたのも、ちょっと私の好みから外れていたのかもしれない。はるたんから積極的に「部長」とお慕いする感じなら大好物ですけども。

第2話
私の数少ない大好きな女優さんであるところの、大塚寧々様が登場!可愛くて時にカッコよくて、黒澤蝶子さんとしても好きなキャラです。
…黒澤?蝶??…零??いや今は関係ないきっと。
そして屋上のキャットファイト(?)は、壮絶でした。
キャットファイトとは言え全員男子なので、振り払う力が強くて、当の中心人物が吹っ飛び転がってしまうのは、凄く新鮮でした。
前向きにひたむきな部長は「かわいい、ピュア、存在が罪」
対する牧は「春田さんの悪いところ10個」スラスラ。
どちらが是かは定かじゃないですが、悪いところ含めて愛するのは勿論いいところ込みだから、この時点では部長が勝てる見込みが若干弱かったんですね。
仕事モードに切り替わった部長はカッコ良すぎて、マジリスペクトしたい。

あえて、はるたんの良くも悪くも特徴を追加するなら
「全人類に降り注いでしまう優しさ」
これのせいで、部長もちずも牧も苦しみ続ける事になる。美点なのに。
額のキスは友情のキスってどこかで見た。春田の気持ちと自分の気持ちを無理やり平均化させて譲歩した態度だったのかと?

マイマイの面白セリフは癒されるとともに、メインキャラの流れを修正していく感じが素敵でした。
ちずちゃんの再就職先が外資系で、地味に伏線になっていると二周目に気付けるにくい演出もあった。

第3話
蝶子さん名刑事化。
マロの「アリ寄りのアリ」
荒れる武川主任
サンドイッチマンと言うあらゆる意味で板挟み状態のはるたん。
見どころ満載ですが、やはり、蝶子&春田&部長のドタバタで、ついに素敵夫婦に亀裂を生むことになってしまった最後。
部長、蝶子さんとはるたんを比べても、絶対蝶子さんでしょ?!!とテレビ画面を揺するくらい憤慨してしまう。大塚寧々様大好きなので、これは仕方がない心の動きだった。
ちなみにまだ「君の名は」は見ていない。

第4話
何はさておき「破壊神!」が、言い得て妙。
まさかその破壊神との仲を取り持つべく元夫を助けることになるとか…やっぱ破壊神ですな。

それまでは、キスされようが鈍感に牧からのお世話を甘受する春田でしたが、机の下の武川主任と牧の絡みつく手を見て、漸く動揺するまでになった。
多分この辺りで無自覚に牧を意識し始めたのかも。
キスされた段階では意識するよりも、「冗談」だと可能性を粉砕していたと思う。粉砕しきれてなかったみたいですけどね。
まさかい不動産との対決シーンは何度見ても痺れます。
もうちょっとこんな感じのエピソードが欲しかったけれど、7話では難しいかな。残念。
バックハグも無自覚の意識だから、春田は自分でも何故引き留めたかは分からないと思う。
「牧に出て行かれると、自宅と自分が💩になる」危機意識だけが働いたと思っていたかもしれない。
でも、大進歩だお。はるたん!
部長にも、気が無い事をきちんと伝えられて、ここは好感度UPだお(部長の絶叫と膝崩れは可哀そうでたまらなかったけど)

第5話
牧からのアクションで「お付き合い」する運びとなる春田。
ただ、まだまだ無自覚の意識が、世間体やら常識やら固定観念やら偏見やらに圧迫されている状態なので、牧としてはよりつらい気持ちを味わうはめに。
物語が始まる前までの牧は自分のセクシャリティで、手痛い思いや体験を幾度となくしてきたんだろうな、と様々に片りんをのぞかせ、1視聴者の私が同情を寄せてしまう事に。
恋ゆえにガバっと行動してしまう部分と、それ以上に強い臆病さで痛い思いを回避してしまいたい行動とのチグハグが、見ていて痛々しかった。
それに未練タラタラで大変な状態な武川主任の告白も。
正直武川主任がいなかったら、たとえ14話かけても春田は牧への気持ちには気付けなかったろう。意図せず不本意ながら春田と牧をアシストしてしまう武川主任もまた切ない。
牧の「形だけじゃなくてちゃんと好きになってもらえるように頑張る」とか健気過ぎて、キャラ紹介があてにならないパターンを思い知りました。

第6話
牧への気持ちを一応受け入れた形になった春田。が、カミングアウトがかえって部長の恋心を刺激してしまう…。浅はかだったかもね。でも天空不動産のスタッフは、度量あり過ぎぃ!
アッキー「どんまい!」とか、マロ「ワンチャンあり」とか、何なのこの会社!臨時のバイトでいいから入りたいお!
風邪で倒れた牧を運ぶ春田、君の「謎のいい体」でお姫様抱っこなり、おんぶなりしてやすやすとこなしてほしかった…けど、そう出来ないのがはるたんなんだねぇ。もどかすぃ。
そして、春田、牧家へ行く。
青天の霹靂だったろう牧父は勿論、カンカン。が、母&妹は牧と春田を応援している…できるぞ。
「なんだこのふにゃ~っとしたヤツはぁ!!」と言う牧父の絶叫に、全力で同意していたあの日の私でした。
いい雰囲気は長くは続くはずもなく、母の「孫」発言や、ちずの意地などなど休む暇なく牧の気持ちがゴリゴリ削られていくお!
泣く幼馴染のちずを思わず抱きしめるシーンを目撃しちゃう、悪運だらけの牧。見ちゃう率100%の牧。
(でもこの時点での春田なら、ちずにも部長と同じく「ごめん」していたと思う。牧も視聴者も見てなかったけど)
春田母とちずの波状攻撃に折れてしまった牧は、それでも春田の幸せの形を世間一般にすり合わせる事だとも考えて、涙ポロポロ「好きじゃない」。
4話までは無自覚に牧に恋の意識があったのが、既に自覚するレベルに到達していた春田は駄々る。

「1年後」
 テヘペロ

イミフ!!!
一週間過ぎるのが待ち遠しいような怖いような、ふわふわした感じで過ごしました。

第7話< br />紐の切れた凧、波に流されていくだけの難破船のようなはるたんに、歯がゆくもイラつきながら、それでも見ちゃう。
ただ、はるたんは少しずつ変わってきていた。
相変わらず牧を意識しちゃうし、部長の育て方がよかったのか仕事に成績が反映されて伸びているし。
やっぱ部長はスゴイ。
部屋の内装は、乙女チックすぎだけど、個人的にはアリ。
フラッシュモブは、目の当たりにするとキツいかも。遠巻きに見る程度ならいいけど、巻き込まれるのは嫌かもしれない。
レゴブロックのウェルカムボード、世間はあんな感じなの?分からない。

とにかく、1年間(実際はもっと短いはずですが)部長ははるたんと公私ともに生活した上で色々と気付いたのかもしれないですね。笑ってる顔が大げさで嘘っぽいとか、時々目が死んでることに。
よく分からないまま失恋した春田は、春田自身が思っているより心の傷が大きく深かったのかもしれない。強い衝撃を受けると人は防御反応として、傷ついた心に蓋をすることがあるそうですが、春田もその状態が1年間続いていたのかもしれません。武川主任に指摘されて表情が凍るところから見た推論です。
部長は察しが良い人なので、きっと最初から気付いてはいたと思います。
でもまずは自分を納得させる時間が必要だったのでしょう。蝶子さんを手放した代償でもあるので、それだけの時間はね。

橋の上でちずちゃんと牧がお腹にため込んでいたうっぷんを絶叫にのせて叫び合うシーンが大好きです。
恋敵な立場にあるはずだけど、変にドロリとしていなくて、爽やかで胸キュンです。

マロ、ずっと「〇〇ハルタさん」だと思い込むって、無理やり過ぎだけど笑ってしまった。
成績表の「春田」を何だと思っていたんだろう?思い込みで、その辺をスルーし過ぎて最終話でようやく気付いたと言う事でしょうか。思い込み怖い。

神様の前の部長は、物凄く男前でした。いやはるたんがアカン子過ぎるだけかもしれないけど。
あれだけ部長の身を削るような全力アシストがないと、自分に向き合う事さえ出来ない、トホホなはるたんだけど、靴を壊しながら牧を探す姿はグっと来ました。
道路を挟んで「あちら側」にいた春田が、自分の足で乗り越えて牧側に迎えに行く描写は、伏線回収と言う意味では秀逸ですが、春田の挙動がアンガールズとか呟かれてて吹きそうです。

ちずちゃんは、イケメン(?)な執事系出来る男性をゲットして、ある意味初志貫徹した。
よかった。
マイマイの恋のオーダーが通って、こっちも良かった。でも鉄平兄さんがヒモ化しそうな気配が心配だけど…徒歩3時間の帰宅とか、マイマイもちょっと心配です。
蝶子さんとマロもいい雰囲気。ただマロに一途成分がちょっと足りないような気がするのだけが心配。
年齢差(10年後とか)が、春田と牧よりハードル高いとか感想を見て、より心配が募りました。
武川さんは、牧へのこだわりを徐々に昇華させていけているのでしょうか。
部長の最後から4番目の恋の相手が武川さんでも十分アリだとは思うけど、部長の強がりの冗談のような気もして、不確定ですよね。

ラストは春牧派も牧春派にも優しそうな描写で終わったけれど、ラストのラストで初めて春田の意思で動けたアクションなのが良かった。
無自覚じゃなくて。
牧ももう我慢しない決意も聞けて良かった。
二人とも成長したんだねぇ。
武川さんと牧のすれ違いどころじゃなくて、超遠距離になるけど、きっと大丈夫と思える終わり方だった。

春田のだらしないところは、私の悪いところによく似ていて、見ていてイラつく事も多かったけど(自分の嫌なところは直視できないです)、ちゃんと鑑賞出来てよかったです。
ロスに苦しむ日々ですけど、7月からは進撃も再開するしきっと大丈夫。かな?